ちょっと昔の田代島。

いろいろあって、
なかなか書けなかったあの日のこと、、、
そろそろ書いちゃおう。


5月7日、
石巻にボランティアで集っていたみなさんと、
田代島へ行きました。

メインはマッサージ隊、
あと美容師さんと大工さん、私は付き添い。


実はボランティアで行くこと、、、
島側との交渉はやや難航したんです。
それでもなんとかオッケーをいただき、
当日みんなで船に乗って島へ行きました。


「猫がいっぱいいるー。」

猫島ですからー。


島内アナウンスを流してもらい、
センターの2階をお借りしてのマッサージ。

「マッサージなんてしたごどねー。」とか、いっぱいにぎやか。
顔見知りなおかーさんたちが、
嬉しそうににわいわいしてるの見て、
来てよかったー!と思いました。


そしてひと段落ついた後、
海浜館のおかーさんとおとーさんとこへ、
マッサージ隊を連れていきました。
おとーさんとの話に花が咲いて、
なかなか退席できずにいたその時、、、
不吉な島内放送のメロディが。
すぐにわかってゾッとした。
1日1往復しかしない帰りの船が欠航ですって。

島行きに否定意見が多い時だったので
この世の終わりを見た気がしました。
慌てて網元かーさんとこに駆け込んだら、
「欠航だべ(・∀・)」ってニヤニヤしてた(笑)


一時は目の前が真っ暗になりましたが、
オトコマエ網元とーさんの計らいで、寝床はセンター2階に即決。
島の働き隊のみなさんがお布団を運んできてくれました。
「ご迷惑おかけしてすみません。」て言ったら、
「全然そんなことないっスよ。」と笑顔で返してくれました(涙。
そして夜ごはんも、、、
大工ごとーさんがお世話したおがたさん宅で、用意してもらえることになりました。8人分!!


こうしてうちらは帰れなくなったわけですが、
内情を知らないボランティアチームのみんなはのほほーん。
「島、いいねー(・∀・)」
「癒されるねー。」
「猫神社いきたーい♪」
帰りの時間とか気にしなくよくなって、むしろ楽しそう、、、。
それでも、マッサージの需要が落ち着いたら、
いろんなところでいろんな作業のお手伝いに徹していたみたいです。
そんな時私はといえば、、
ちゃめ子と遊んだり、

網元かーさんと、ごとーさんの仕事っぷりを眺めてました(笑)

私、島での午後はいつも昼寝して過ごしてるんです。
それをよく知るおかーさん、
「あんだ、昼寝すればいいさ。」
「え!みんな頑張ってるのに寝れないよ!!(笑)」
そんなところへおとーさんが帰ってきた。
「さかなとれねーから、わらびとってきたー(・∀・)」て。

漁ができなくても大忙し。
島は採るものいっぱいあるねー。


夜ごはんはおがたさんちにて。
 
カレーとツブ貝を前に、大はしゃぎするみんなを見て、
奥様「今までみなさん一体何を食べてたの?」って恐る恐る(笑)
他にも、、
「どこで寝てるの?」「どこから来たの?」「お風呂は?」「いやにならないの?」
テント泊をしているボランティアさんたちの生態に興味津々。
「大変だねぇ(´・ω・`)」
でも水道とか来てないし、島のみなさんも大変ですよねー?って言ったら、
「でも島なんて元々不自由なんだからー(・∀・)」って笑ってました。
強いなー。たくましいなー。


ちなみに自宅からの通いは私だけで、
「今回、田代島行きを発案した仙台の川村さんです。」と紹介され、
奥様に「え、あなたが川村さん?へぇー。」て言われたのがずっと気になっている今日このごろ(笑)
私の名前知ってたんだろか。今度聞いてみよう。


田代島の夜は早い。
この時は、電気の使用時間が制限されていて、
21時で強制消灯だったんです。
それまで、トランプしたり、マッサージの練習したり、、、

なんだか修学旅行みたーい(・∀・)
何人かが「屋根の下で寝るの久しぶり。」って喜んでた。
そういや私、田代島に誰かと一緒に泊まったことない!
みんなで過ごした『初めての夜』でした。


朝はいつもどおり4時半起き。

カメラ持ってひとりでおさんぽして衝撃を受けました。

おさかなキャッチの舞台が、、、

ない。


どよよーんと歩いていたら、
ごとーさんがおがたさんと歩いてました。

ごとーさん、おがたさんに気に入られたんだと思う。
いろんな話を聞かされてました。


そして日がのぼった頃、
波打ち際を歩いていたら、
打ち上げられた畳の上で朝ヨガしている女子発見。

「おはよー。」
と話し始めて数分後、
このコのクチから衝撃的な恋愛トークが炸裂することになる(笑)
後日談。
「あの時楽しかったね。」とツイッターで話しかけたら、
「うちら似てるよね。実はライオンとか実はバツイチとかw」って言われたんだけど、
ごめん、わたし、ライオンじゃないしバツイチでもないからーwww


朝ごはんもおがたさんが持ってきてくれました。
おにぎりおおきい。

他にも「来てるの3人くらいかと思った。」と、
おにぎり3個持ってきてくれたおとーさんがいました。


お礼の手紙執筆中。

島で過ごす最後の時間。

そして9時発の船で、無事に石巻に戻ることができました。


あの時は島のみなさんにたくさんご迷惑をおかけして、
島に出向いたことをとても後悔しましたが、
今となっては行ってよかったのかなと思ってます。


そして今までこの日のことを書けなかったのは、
田代島を取り囲む周りの空気がざわざわしていて、
私もそこに巻き込まれていたから。
でももう大丈夫。聞こえないフリする。


あ、
この日、田代島の後にはんちゃんに連れられて行った雄勝も載せておこう。
消えた町。

きれいな海。

大須小学校での「自衛隊風呂」上りに見た光景。

隊員さんを口説く仁王立ちはん様。