よーこちゃんにっき。

昨晩ずっと泣いて、
今朝、はれた顔で出社したら、
ひとりだけ声かけてくれたヒトがいました。
「どした?ドラマ見過ぎた?」、、うける(笑)、、、ありがとう。


よーこちゃんとの出会いは2009年3月、、
よーこちゃんが、ココにコメントをくれたのが「はじめまして」でした。

私はあまりよく覚えてなかったんだけど、
よーこちゃん的には「たしろじま」がきっかけで声かけてくれたみたいです。


それから数か月後、
私がある日「今から新潟行く!」と報告したら、
それまでコメント欄でのやりとりしかなかったのに、
よーこちゃん、会ったこともない私にホテルからなにからいろいろ用意してくれて、、
私は新手の「ねこねこ詐欺」かと思いました。


よーこちゃんの出勤前に連れてってもらった猫たくさんのワイナリー、、
よーこちゃん突然、
「あー!キーつけたまんまクルマ閉めちゃった!」って(笑)、、
"会社行けなくなった騒動"おもしろかったです。

会社行けなくなって焼き立てパン食べてる(笑)
てか、スペアキー持ってきてくれた会社のコも一緒にパン食べてる(笑)


よーこちゃんは、、
きっと「陽子しゃん」て呼んでほしかったのに、
私はそう呼べなくて、
ずっと「よーこちゃん」て呼んでました。
よーこちゃんは私のこと「ゆうさん」て呼んでましたが、
たぶん、、私のほうが10コくらい年下です。


私が行った先々をとてもよくチェックしていてくれて、、
自分が行く時にはココを印刷したのを持参し、その場所を目指すんだそうです。
長崎では、ココに行ったのに猫に会えなかった話や、

伊豆では猫園の女神に会えた話など、いろいろ聞かせてもらえました。

最近では、コレを見て、、

瀬戸内海の男木島に行きたいって言ってた、、。


「よーこちゃん、来週ひまー?」と、
新潟県の粟島へ誘い出したこともありました(*´ー`*)


優しいよーこちゃんにはたくさんお友達がいたのに、
付き合い下手な私にとってよーこちゃんは、
"たったひとり"の同じ趣味を持つ「ねこ撮り友達」で、、
去年、写真家のひらまさんから、
「誰かと写真の展示を、、」とお願いされた時、
私の記念すべきはじめての写真展、、
一緒にいて欲しいのは、よーこちゃんしか思い浮かびませんでした。

私が誰かと何かをやる時&どこかへ行く時は、
決まって自分勝手で強引なんですが、(←みんな知ってるー。)
あの時も、
「よーこちゃん、、いっしょにやろうよ!」と強引に誘い、
「じゃぁ、打ち合わせは田代島でしよーよ!」と決めたんですが、
その2〜3日前に「体調がよくないから検査受ける。」と連絡を受け、
結局よーこちゃんはそのまま入院〜手術することに。
写真展の準備を、
写真展はじめての私がひとりで背負うことに対して、
申し訳ない旨の言葉や励ましの言葉をたくさんもらいました。
5時間に及ぶ手術の後ですら「ゆうさんだいじょうぶー?」って。


写真選びで悩んでた時、
「ゆうさんの写真は、
ゆうさんらしくてとても好きだよ」ってコクられた、、(*´ー`*)


手術は写真展が始まるまさに前日のことだったので、
開催中に塩釜まで来るのも難しいかなーって状況だったんですが、
終わる前日に急遽「行く!」って言い出して、
新潟→塩釜、、、見知らぬおじさんに連れられて、よーこちゃん来てくれました。

30メートルも歩けないっていうのに、ちゃんと歩いてた。

パスタおいしそうだけど全部食べられないっていうから、
大食漢の私が残りを食べてあげた。


会えたのは、、あの時以来だった。


先月、よーこちゃんのブログの更新が途絶えて、すごくイヤな予感がしたの。
状況よくないことは予測できたんだけど、
ほら、私って他人の迷惑顧みないから、、、
一度メールしても返信なかったんで電話しちゃった。
そしたら「よーこだよー、よーこだよー、今東京なんだよー。」って声がもうフツーじゃなくって、、、
泣くのこらえて「日曜日、会いに行くから!」と言って電話を切り、
それから2日間、泣きながら鶴折りました。

56猫(+ビビ)と鶴80羽の、ザ・力作。


そして当日、、
「なんだ、思ってたより元気じゃーん!」みたいな言葉を用意してたんですが、、
病室で見たよーこちゃんの病状はかなり深刻で、
人生経験の浅い私はどうしようかと思いましたが、
その場の雰囲気がとても和やかで楽しくて、
すぐに受け入れることができました。


その時、よーこちゃんの介護をされてたのは、
去年の写真展の時に塩竈へよーこちゃんを連れてきてくれたあのおじさん、、、
「あれ?去年、お皿いただきましたよね?(←陶器が好きとかで、お皿くれたw)」
よくよく話を聞いてみたら、
おじさん、、よーこちゃんの勤め先の社長さんみたいで、
会社の立ち上げから数十年、よーこちゃんとずっと一緒だったんだって。
なるほどねー(・∀・)


床ずれがねーって体勢かえてあげてたり、
食事の時間に流動食をスプーンで口へ運んであげてたり、、


「おじさん、身内じゃないのに、えらいなー。」って見てたんですが、
おじさん「よーこちゃんには自分の介護してもらわないといけないからー(・∀・)」って。


そんな二人の光景をしばらくうっとり眺めていました。


抗がん剤などの「現代医学」を一切受けずに、
「ヒーリング療法」?みたいなのを受けていたので、
よーこちゃんは最後までよーこちゃんだったのだと思います。


あの日、私は4時間くらい病室に滞在したのですが、
はじめのよーこちゃんは、
いろいろ話せる状態じゃなかったんですね。
でも遅くに、、
2人の写真展でお世話になったひらまさんに病室へ来てもらった際には、
よーこちゃん、ものすごく驚いて、
「わざわざ来ていただいてすみません」てしゃべり出し、
その後入ってきた看護婦さんに「あら、元気な顔してる?」って言われると、
ひらまさんのことを「有名なひと!テレビにも出てる!」と、
一生懸命説明してあげてました。
それからというもの、
よーこちゃんの表情は、
すごくイキイキ&ニコニコしていて、、、
スプーンも持てなかったはずなのに、
重たいカメラで、写真も撮ってくれたんです。
「すごーい!リハビリになるじゃーん!!」て、、
大感動しました(*´ー`*)


「あのね、、


台湾に行こうと思ってパスポート更新したばっかりだったの。」って話もしてくれました。


私は、あの時の光景がすごくあったかくって、、
とても「死」に向かってるとは思えなくって、
なんとなく「よーこちゃん治るんだ!」と思い、
「10年の更新ならいーじゃん!行けるよ!」なんて話をしました。


面会時間をかなり過ぎて、
もう行かなきゃーってなって、、
おじさん、よーこちゃんに「(帰ってもらっても)いい?」って、
よーこちゃん「うんうん」て、、
ひらまさんは握手をして、
私は「じゃぁまたね。また来るからね。」ってニコニコ手を振りお別れしました。


私はね、、
また来るからねって言ったから、
ちゃんとまた行ったんだよ。


それなのに会えないのは、
よーこちゃん、かなりイジワルだよね。


一生忘れない。